拝啓 不破大地様
日本と時差が六時間あるこの地でももうすぐ不破くんの誕生日を迎えようとしています。
こんなに静かにこの日を迎えるのは数年ぶりな気がします。
明日はちょっと都会に行くので、買えたらケーキを買ってきますね。
きっとスカスカのスポンジの上に砂糖をぶっかけたようなものしかないような気がしますが。
そういえば聞いてください。今キーボードを打っている私の手の甲は真っ赤です。パジャマで隠れて見えませんが、腕も同じく真っ赤です。今日日焼けをしてしまいました。ここは標高が高いので太陽が近いのです。こんな年の瀬に、まるで海に行ったように焼けるとは思いませんでした。
甘いだけのケーキに日焼けした肌。まぁたまにはそんな誕生日もいいかもしれないですね。
私が不破くんと出会ってもう十七、八年は経つと思うんですよ。
それくらいずっと前からあなたが好きですよ。
それなのに今になって新しい情報がいろいろと追加されましてね。
ええ、本来なら「新しく追加された」じゃなくて、「新たに発覚した」とでもいえばいいんでしょうが、この十数年という時は私にとっての不破大地像を固めるには十分な時間だったので、どうにも素直に受け取ることができませんで。
素直に喜んでおけばいいのにねぇ。
いつかこの気持ちが消化されて、またたくさんの人を巻き込んでお祭り騒ぎができたらいいなぁと思います。
不破くんはどうでもいいって言うと思うけど、私は基本的にお祭り騒ぎが好きなんだよ。
今年は一人でお祝いするけどね。
お誕生日おめでとう、不破くん。
今年もありがとう。